サービスアウトソーシングが中韓経済貿易協力の重要な趨勢に

　　“サービスアウトソーシング産業は中韓経済協力の重要な構成部分である。」韓国北東アジア情報研究所の崔星所長は、ソフトウェア、動画などの情報サービスアウトソーシングは中韓両国の企業に大きな発展のチャンスをもたらしていると述べた。

開催中の第10回延吉・図達江地区国際投資貿易商談会で、中韓両国の政府関係者と学者は両国のアウトソーシング産業協力に大きな興味を持った。

実際、両国の関連協力はすでに始まっている。中国東北吉林省に位置する延吉市では、この辺境の小さな町の発展目標は北東アジアの一流の情報サービスアウトソーシング産業基地になることである。

「延吉の区位、言語、人文の優位性は明らかで、韓国のサービス産業の移転を受ける能力を備えている」と延吉市の曹永吉副市長は述べた。延吉のように、中国は青島、大連などの都市も韓国とのアウトソーシング協力を徐々に拡大している。

延辺朝鮮族自治州政府の南成根副秘書長は、アウトソーシングを受けることはすでに発展途上国が国際競争に参加する重要な戦略的選択になっていると考えている。延辺州は2013年にアウトソーシングオフショア実行金額1041万ドルを締結し、その中で中韓のアウトソーシングが比較的大きい。

ある専門家は、経済が相対的に発達していない延辺州にはすでに1000万ドル近くのアウトソーシング実行金額があり、将来の中国のアウトソーシング市場の潜在力は大きく、韓国企業がより多くの注目を集める価値があると考えている。

延吉阿斯達科技開発有限公司の徐唱寧董事長は、同社の製品は韓国で人気があり、多くのウェブサイト、ゲーム会社の顧客を持っていると述べた。

韓国のアウトソーシングプロジェクトを中国で順調に発展させるために、中国地方政府の支援政策のほか、多くの韓国企業が専門の仲介会社を設立し、本土企業が中国市場に適応するための「ゲームルール」を支援している。

「オフィスはどうなのか、ネット速度はどうなのか、人材の豊富さと賃金水準の高さは私たちが考慮できる要素です」。韓国「チナウェイ」コンサルティング会社の金ヨンギ責任者は言う。

中国サービス貿易協会の仲沢宇副事務総長は、中国が韓国などのサービスアウトソーシング産業を引き継ぐ際には多くの挑戦に直面しているとみている。「人件費の上昇、科学研究への投資の低さ、知的財産権保護の不足は産業発展を制約する重要な要素となっている」と仲沢宇氏は述べた。